2022-01-01から1年間の記事一覧
洗面所とトイレの電球が切れたので交換した。 トイレのタンクで異音がするので水道工事の人に見てもらったら、タンク内の部品が劣化していたそうで、部品を新しい物に交換してもらった。 そろそろ皆寿命なのだ。 この部屋に以前暮らしていた人の生活の痕跡が…
洗面台の鏡に写った私はとてもきれいで。 50を過ぎた女とは思えない。 前髪を下ろしたら、ほら50代にはとても見えない。 愛らしい顔。 10代の頃とさほど変わっていない顔。 肌は白くてなめらかで、肌診断のアプリではキメとシミ(なし)の評価が100点満点中97…
先週、東京の診療所に行って来た。 夏真っ盛り。 駅から診療所に向かう道中、今年初めて日傘を差した。 思い思いの日傘を差して歩く女性たち。 最近、日傘に夢中な私は、どうしても皆が持つ日傘に目がいってしまう。 何気なく差しているように見える日傘も、…
もう大丈夫だよ。 もう十分だよ。 もういい加減かわいそうだよ。 私は十分苦しんだよ。 フラッシュバックを起こす回路をまた辿りかけそうになった時、私は自分にそう言い聞かせる。 もう十分振り返ったよ。 もう十分納得したよ。 もう十分だから、もう振り返…
五十を過ぎて楽になってきている。 四十歳の頃はまだ三十代を引きずっていた。 自分が五十を迎えるなんて信じ難かった。 五十を越えた私の心は穏やかだ。 そのくせ経験値が少なく子供っぽいのだが。 十年前にはこんな境地になるとは思わず、若さを失うことは…
何事も始められない私は、終わらせることもできなくて。 ご飯は炊くことができたけど、おつゆに入れるネギは刻めなかった。 ご飯を炊くのは久しぶり。いつもはパックご飯だ。 せっかく炊きたてのご飯ができたのに、あてにしていたレトルトのカレーはもうなか…
一人の時間を過ごすのが好きだ。 何をしてもいい時間。 何もしなくてもいい。 気負わず、素の自分でいられる時。 一人の時間を持てる幸せを、小さな頃から夢見てきた。 やっと見つけた私の時間。 子供の頃、家庭はどうしようもなくうるさくて、私はそういう…
ここが不幸の底。 ここまで落ちたんだから、あとは上がるだけ。 なんて、嘘。 不幸に底なんてない。 下がって、下がって、もうここまで。という底はない。 下に、そのまた下に不幸は連なるのだ。 お釈迦様が下ろした蜘蛛の糸に必死に掴まったカンダタが、自…
前向きな人は早寝をする。 明日があるからだ。 私に明日が来ても意味がない。 意味のない毎日の繰り返しだ。 無意味に日々が過ぎてしまっても、自分を責めることもない。 惰性に過ぎる毎日にもうすっかり慣れてしまった。 意味のある明日を迎える人に朝はや…
今週のお題「自分に贈りたいもの」 スマホを閉じて部屋を暗くする。 ブルーライトがチカチカする喧騒のネット世界を遠くに。 私は私自身になる。 静かな夜。 私一人の空間。 私だけの時間。 ここ数年は穏やかでいられる時も増えた。 自分の世界を脅かされる…