ここが不幸の底。
ここまで落ちたんだから、あとは上がるだけ。
なんて、嘘。
不幸に底なんてない。
下がって、下がって、もうここまで。という底はない。
下に、そのまた下に不幸は連なるのだ。
お釈迦様が下ろした蜘蛛の糸に必死に掴まったカンダタが、自分の下に連なる悪人達を見下ろした時のように。
下に下に不幸は連なる。
社に続く参道の階段を踏み外して、くるくると勢いよく転がり落ちてしまうように。
不幸は止まってくれない。
落ちた場所で自暴自棄になり、そこよりもっと下に落ちた時、あぁ、以前の所は今よりマシだった。と嘆いても遅く。
不幸は底なしだ。
今はこの前より悪いし、今よりもっと不幸な未来に立つこともある。
だから今は、今の不幸の踊り場で踏ん張って、ここより下に落ちないように上を見よう。
今。
ここが底だった。
と、あとで言えるように。
そういうブログです。