複雑性PTSD、うつ、過敏性腸症候群(IBS)のきらめき日記

生きにくさはあるけれど、キラキラしたものも見つけてやっていこうよ、自分の人生。鬱と過敏性腸症候群を抱えてます。

春を探しに

今週のお題「お花見」

 

坂本龍一が亡くなった。

私の中で、有名人はいつまでも全盛期の印象のままで色褪せない。

人生100年時代」と謳う記事に接することも多くなった。

日本人の平均寿命は男女とも80代。

100歳まで生きる人もいれば、若くして亡くなる人もいる。

田村正和は77歳で亡くなった。

田村正和を若い頃から見ていた私は、いつの間に77歳になっていたのかと驚くとともに、自分の知っている有名人が消えて行くという当たり前の現実に面食らった。

私にとって、亡くなる有名人とは、もっと高齢であまりよくは知らない人達であった。

徐々に、よく知る有名人が亡くなって行くという現実に戸惑う。

グラッとくるのはそれが70代の人達であること。

「訃報です」

とキャスターが告げると私は身構える。

今度は誰が?

最近、訃報に敏感になっている自分がいる。

50代になった私はあと20年で70代になる。

あと20年経てば亡くなってもおかしくない歳なのだ。

20年なんてあっという間だ。

20年後。70代になった私はどうしているだろうか。

今より死が身近に迫って。

 

まだ体調に波はあるが、この間ケースワーカーさんと近所のバス停で待ち合わせをした時、私も彼女とバスに乗って、最寄り駅に出て髪を切ってきた。

一年ぶりの美容室。

気分さっぱりショートボブにしてもらった。

白髪も染めてもらい、ホッとした。

今まで洗面所の鏡に写る自分の姿に、白髪を染めたつもりの自分を見ようとしていたが、しっかり染めた自分に言い訳はもうできない。

髪を染めてさっぱりショートの自分が掘り起こされた。

私ってこういう顔をしていたっけ?

今回、前髪を上げて額を見せたことで、とても新鮮に思えた。

私はいつの間にか大人の顔をしていた。

額を見せて、眉と目がしっかり主張している。

そして私は眉バサミを手に眉を整え、マスカラをした。

鬱で臥せっている時には考えなかったこの変化。

女は髪を切っただけで気分も行動も変わる。

うん。なかなかいいじゃない新しい私。

 

この間、うちからバス停を二つ行った先に小さな公園を見つけた。

緑が多く、やっと見つけた!と嬉しかったが、広さは猫の額ほど。

日本人は必ず桜を植える民族だから、きっと桜の木もあるに違いないと思いながら、外に出るほどまだ元気ではなくて。

少しよくなったら今年こそ、この地で桜を愛でたい。

もう葉桜かもしれないけど、

芽吹いてくる春を見つけに。