複雑性PTSD、うつ、過敏性腸症候群(IBS)のきらめき日記

生きにくさはあるけれど、キラキラしたものも見つけてやっていこうよ、自分の人生。鬱と過敏性腸症候群を抱えてます。

春 2022

一人の時間を過ごすのが好きだ。

何をしてもいい時間。

何もしなくてもいい。

気負わず、素の自分でいられる時。

一人の時間を持てる幸せを、小さな頃から夢見てきた。

やっと見つけた私の時間。

子供の頃、家庭はどうしようもなくうるさくて、私はそういう喧騒をじっと我慢して、やっと自分の時間を手に入れた。

かましい彼らはもういない。

でも、不安はまだ残る。

距離的にも心理的にも近すぎた家庭環境で育ったせいか、私は家庭を好まない。

同じ空間に家族というだけで一緒に生活するのは耐え難い。

それはたとえ愛する人とでも。

一人の時間には自由がある。

 

我が家の近所には桜がなくて、今年は駅前の小さな桜の木を見かけただけ。

桜を見ないと春を捕まえそこなった気がするが、春はいつの間にか私の周りにもう来ている。

空気が生暖かい。

風が気持ちいい。

重たい服はもう脱いだ。

 

社会と遠い生活をしていても、社会は変わって行く。

長年お世話になっているセンターのケースワーカーさんが異動になった。

さびしい気持ちと新たな生活と。

 

ウグイスも鳴き始めた。

 

ワーカーさん、元気でやってるかな。

 

 

 

 

決意

ここが不幸の底。

ここまで落ちたんだから、あとは上がるだけ。

なんて、嘘。

不幸に底なんてない。

下がって、下がって、もうここまで。という底はない。

下に、そのまた下に不幸は連なるのだ。

お釈迦様が下ろした蜘蛛の糸に必死に掴まったカンダタが、自分の下に連なる悪人達を見下ろした時のように。

下に下に不幸は連なる。

社に続く参道の階段を踏み外して、くるくると勢いよく転がり落ちてしまうように。

不幸は止まってくれない。

落ちた場所で自暴自棄になり、そこよりもっと下に落ちた時、あぁ、以前の所は今よりマシだった。と嘆いても遅く。

不幸は底なしだ。

今はこの前より悪いし、今よりもっと不幸な未来に立つこともある。

だから今は、今の不幸の踊り場で踏ん張って、ここより下に落ちないように上を見よう。

今。

ここが底だった。

と、あとで言えるように。

 

そういうブログです。

 

 

 

 

明日

前向きな人は早寝をする。

明日があるからだ。

私に明日が来ても意味がない。

意味のない毎日の繰り返しだ。

無意味に日々が過ぎてしまっても、自分を責めることもない。

惰性に過ぎる毎日にもうすっかり慣れてしまった。

意味のある明日を迎える人に朝はやって来る。

過去を抱えて過ごす現在は残酷で、私の人生なのだとは今でも認めたくはない。

私にとっては明日は明日の意味ではなく、ただ時間の経過がそこにあるだけだ。

 

やり直しの効かない一度きりの人生にしくじって、私の未来は何も見えない。

やりたいことがいっぱいあった子供時代。

自分の可能性には期待しかなかった。

自分は何者かになれると信じていた。

努力もした。

楽しかった学校生活。

友達。

たくさん持っていた大事なものは、今はひとつも残っていない。

私があの時、助けて、と言っていたら助けてくれる人はいただろうか。

私は家庭の話を友達にしなかった。

私には家族がいなかった。

知らなかった。

だって、いたから。

名ばかりの。

十年前、家族なんていなかったのだと知った私は、やみくもに知り合いに助けを求めた。

その頃には連絡も途絶えていた、小学生の時の友人の家にも電話をかけた。

その時電話口に出てくれた彼女の母親に、

「母がいない」

と言った。

取り乱していた。

彼女の母親は言った。

「私がおかあさんになったげる。○○さんのこと知ってるから私がおかあさんになったげる」

こんな人がいるのかと思った。

 

 

 

 

 

ラグジュアリー

今週のお題「自分に贈りたいもの」

スマホを閉じて部屋を暗くする。

ブルーライトがチカチカする喧騒のネット世界を遠くに。

私は私自身になる。

静かな夜。

私一人の空間。

私だけの時間。

ここ数年は穏やかでいられる時も増えた。

自分の世界を脅かされるというおそれも減ってきている。

私は一人だ。

とても静かな夜だ。

自分の時間も空間もある。

さぁ、私は何が欲しい?

ジュエリー?

万年筆?

私は書くことが好きだから、万年筆があったらずっと書いていられるだろう。

私は私の前にかがんで、自分を覗き込む。

まず髪を整えてマスカラを塗ってあげる。

そして顎を支えて、唇に赤みのあるピンクの口紅をゆっくり十分に塗る。

首もとに小さく光るジュエリーを一つ。

少し離れて自分を見る。

うん。とてもいい。

メイクを施された私は微笑もうとしている。

 

私に安心と希望を。

 

 

寒くなりました。

ぐんと寒くなった。

毛布を出したい。

引っ越しでバタバタして毛布を箱に詰めたままだ。

以前は毛布を家から歩いて数分のコインランドリーに持って行って、カラカラ洗ってホワホワに乾かして、気持ちがよかった。

まだ温かい毛布。

とても清潔な私の毛布。

天気の心配もせずあっという間にその場で乾く清潔なコインランドリーが好きだ。

コインランドリーはコンビニに行く時の裏通りにあって、さびれていて、いつも誰もいない。

初めてそのコインランドリーを利用した時、洗濯機の使い方がよくわからなくて、たまたま洗濯物を車で運んできたおじさんに聞いた。

大きな洗濯機の中でカラカラ回る洗濯物を興味深く覗き込んでいたら、おじさんに、

「不安なんでしょ?」

と言われた。

ただ回っているのが面白くて、好奇心で見ていただけなのに。

知らない男性に、「不安でしょ?」と言われ、心に触られる気がした。

見ず知らずの女性に安易にかけるべき言葉ではないと思った。

無神経な人だ。

いつでもおじさんは無神経だ。

地下鉄の中で大きなくしゃみをするおじさんに限ってマスクをしていないみたいに。

 

福祉で私のサポートをしてくれている後藤さんと電話で話した。

後藤さんとは何でも話す。

この辺りにはコインランドリーはないみたいだからクリーニングに頼もうか。

眞子さまPTSDの診断が発表されてから、少し気持ちが不安定になることがある。

私は電話で少し涙ぐみ、後藤さんが、わかってるから大丈夫ですよ。

と声をかけてくれる。

私達はもうずっとこういうことをしている。

後藤さんは私のことを10年近くサポートしてくれている。

先生とうまくいかなくなってしまった時も支えてくれた。

私はいつも後藤さんに、何ものにも代え難いお礼がしたくて、何年も策を練っている。

思い付いても体調は安定せず、先伸ばしにする癖もあり、理想のお礼の実行には程遠い。

 

新しい歯医者に通い始めた。

歯の痛みが出ているのに予約が取れず、やっと予約日が見えてきたと思ったら口角炎が治らない。

夜休んで少し良くなったと思っても、食べればまた口の端が切れてしまう。

口角炎の軟膏をもらって、また二週待って、だいぶ良くなってからやっと治療に入った。

歯医者は痛いので苦手だ。

私はとても臆病なのだ。

だから治療が終わった帰りは小さな達成感を感じる。

見上げた夜空にきれいな満月。

数日調子が悪かったのによく行った。

と自分をほめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

複雑性PTSD 私たち

 

毒親で育ったという人のブログを読んだ。

「複雑性って初めて知ったけど私もそうかも」

と書いていた。

それを受けて他の人も、嫌なこと思い出すことがあるけど、あれがフラッシュバックなんだなぁってブックマークしていた。

 

憤りが止まない。

 

先生にメールを送った。

 

 
 
----- Original Message -----
先生達が早く世間に精神科医として正しく複雑性PTSDについて発信してくれないと、複雑性PTSDの概念が誤ったまま世間に定着してしまうし、あと少ししたら眞子さん達アメリカに行ってしまって、この件うやむやになる。
先生と私達患者の信頼関係も壊れます。
私達一生懸命、皆に状況を伝えてわかって欲しい。助けて欲しいって頑張ってるのに、やっぱり他の人にはわかってもらえない。って始めに戻ってしまう。
ここまで頑張ってやってきたのに、誰にもわかってもらえない。
先生助けてください。
お願い。

 

 
 
----- Original Message -----
こんなに頑張って伝えても、精神科医ってそんななのか。やっぱり報われないのか。って思ってる。

 

 
 
----- Original Message -----
せっかく先生と二人三脚で11年やってきて、話すのにも数年かかって、やっとわかってもらえたと思ったのに。頑張って話してわかってもらってよかったって思ったのに。
私ずっと頑張って生きてるんだよ。こういう人もいるんだよって。先生伝えて。

 
 

  ----- Original Message -----
先生達が何か手を打ってくれなかったら、私もう先生を前のように信用出来ない。
毎日今もつらく苦しいのに、眞子さんと同じなの?って。
  
 
----- Original Message ----
私達は見捨てられた。
   
 
----- Original Message -----
眞子さま複雑性PTSDって診断されるなんて精神医学への冒涜だ。

悔しい。
私毎日必死なのに。
 
 
----- Original Message ----
先生達が複雑性PTSDの真実を発信しないと、私達はもう精神科医を信じないし、先生のもとには、私も複雑性PTSDかもしれないと言う人達がたくさん来るでしょう。

 

 

 

眞子さま複雑性PTSDじゃないです。

私はずっと鬱とフラッシュバックで起き上がれないほど苦しんでる。

 

複雑性PTSDの真実を知って欲しい。

私達はずっと報われない。

私達は世界と繋がりたいのです。

私達はここにいます。

 


#複雑性PTSD #眞子さま #フラッシュバック 
 

2021 秋に

急に寒くなって、くしゃみばかりしている。

一週間前は冷房をつけていたのに。

ここ数日肌寒い。

去年の九月は雨が続いて、私はベッドでずっと寝ていた。

部屋には冷房がなかったから、夏の暑さに疲れて、ゆっくり休んだ去年の九月。

今年の秋はこちらで迎える。

深まる秋に耳を澄ませて。

 

月が見えない。

やはり。

仕方ない。前の住居は立地が良すぎたのだ。

現代人は月が見えなくて当たり前のところに住んでいるのだ。

以前はベランダに出ると、左端から右端までスコーンと空いて、腕を広げたら全部、空。

今はベランダで首をかしげて狭い空を探してる。

いつも月は見つからない。

 

新生活。

ここからまた始めていきます。

空っぽの30年に意味を見出だし、空白を埋めて定着させ、理解し、納得してから飛び立たせて。

今後の私の仕事です。

 

悪い時もあるけれど(だいぶ良くなってきた)、考え過ぎずに。

なんやかや私を取り巻いていたいくつものこと。

考え尽くして仕方ないと思い至ったこと。

そんなものたちから身軽になって。

 

生活をたのしむこと。

これが今の目標。

ここまでこれた。

 

ゆっくり自分の時間を持つこと。

ゆっくり自分を振り返って、役立つことを見つけよう。

 

私の経験が人の役に立ちますように。

 

ゆっくり思索できる日が増えますように。

 

温かいお茶を美味しくいただけるように。

 

生活していきます。