東京に行ってきた。7年ほど前からお世話になっている精神科の先生に会うためだ。今は、近くにあるからという理由だけで、近所の精神科に行っているが、こちらをやめて早く東京の先生のところに戻りたい。
近所の精神科にはもう10年ほどかかっているが、ちっとも良くなる兆しがない。先生も四人目だ。
鬱の治療になんでこんなに時間がかかるのか。
この10年、私には様々なことが襲いかかり、そして何も訪れなかった。
過酷な10年だった。
東京の先生に診てもらうためには、東京に行かなければならない。
これが私にとって最大のハードルだ。
バスや電車が怖い今の私にとって、東京に行く=ニューヨークに行く、に匹敵するくらい大変なことだからだ。
今回と前回は父の車に乗せて行ってもらった。これがまたキツい。
車に乗って首都高を行くのは、トイレがない、ということ。
安定剤を飲み、何事もないよう祈るのみ、だ。ここまでするのは、先生に課題を与えられているからだ。先生の病院に行くこと。それを月一回、3ヶ月続けられたらこちらに転院してよい、と。だから私は鼻息荒く頑張る。
先生は言う。
「今日は何しにいらっしゃった?」
ふん、とぼけて〜(笑)
私はあと一回だから続きで来ました、と答えた。
夏から下痢をしていたことを話す。先生はイリボーは良いと言う。
ラミクタールという薬をそちらで出してもらったら?と言い、私が持参したお薬手帳に、ラミクタールと書いてくれた。
ちなみに近所の先生は、東京の先生の存在を知らない。
他の病院で教えてもらった薬を出して下さいなんて……。
「言いにくいなぁ……」
と私が言うと、
「不意に閃いた、とかさ」先生は笑って言う。
「降りてきた、とか?」私。
「降りてきて、手が勝手に書いてました、とかさ」(笑)
そんなうまくいくもんかい!
そして最後にこう言う。
「じゃ、あと2回ね」
「ええっっ!!あと1回じゃ…」
夏場に行けなかったので、今まで行った3回は、リセットされてしまったのである。
くそ〜〜!!あの狸オヤジ、絶対また行ってやる〜〜(><)