複雑性PTSD、うつ、過敏性腸症候群(IBS)のきらめき日記

生きにくさはあるけれど、キラキラしたものも見つけてやっていこうよ、自分の人生。鬱と過敏性腸症候群を抱えてます。

2019 秋へ

夏が終わる。

7月はめっぽう寒くて、8月が真夏で、このところ雨が多かった、変な夏が終わる。

気付くと日の入りが早くなり、朝が明けるのが遅くなった。

毎朝4時に鳴き出したセミが、朝5時に鳴き始める。

セミの声がまばらになって、聞こえなくなる。

冷たいうどんが食べたくなくなる。

インド綿のさらさらした部屋着を着なくなる。

それが夏の終わりだ。

どんな季節の変わり目も知らずに過ぎていくけれど、この夏から秋への変わり目は、毎年なぜだか物悲しい。

うるさいセミの合唱が止んで、町に日常が戻る。

日射しがジリジリ照りつける夏はもう来ない。

人は喧騒を好むのか。

祭のあと。

友人達とはしゃいだ帰り道。

非日常から日常に戻る時。

そして秋は、次に来る冬への始まり。

外では秋の虫が鳴いている。

でも、実は夏も鳴いている。

秋になると、不意に夜鳴く虫の声が沁みてくる。

何着も試着して買った新しいジーンズ。

先生の所に行った帰りに駆け足で見て回ったセールのお店。

「ママ、もう歩けないよ」

セール中のショップにいた泣き出しそうな子ども。

また素敵なジーンズに目が留まる懲りない私。

二回の虫刺されと美味しく淹れたアイスコーヒー。

流れ星。

そんな私の夏がそろそろ終わる。