複雑性PTSD、うつ、過敏性腸症候群(IBS)のきらめき日記

生きにくさはあるけれど、キラキラしたものも見つけてやっていこうよ、自分の人生。鬱と過敏性腸症候群を抱えてます。

お母さんの部屋

誰でも

「お母さんの部屋」を持っている。

生まれた時から、その部屋には「お母さん」がいる。

おっぱいをくれて、抱きしめてくれて、笑顔で自分を愛してくれる。

赤ちゃんには理想もないから、そのままその人を受け入れる。

生まれた時に初めて目にするのが、自分の「お母さん」。

愛情を無尽蔵に与えてくれる。

これからずっと頼りにして、自分を決して裏切らないで、正しい方向に導いてくれる。

誰にとっても必要な存在。

だから「お母さんの部屋」には必ず、初めて目にした、おっぱいをくれて微笑みかけてくれたお母さんがいる。

誰にも必ずだ。

その存在を赤ちゃんは忘れることはないし、ずっと信じ続ける。

もしそのあと、その人がいなくなってしまっても、「お母さんの部屋」は存在する。

ただ、部屋の中にはお母さんがいなくて、がらんどうになってしまう。

がらんどうになってしまった部屋を持ち続ける人もいるだろう。

それはとても空虚で、冷たい風が吹き抜ける。

そんな部屋を持つ人は、自分の心にも風が吹き抜けているかもしれない。

そんな人もいる。

だから人は「お母さんの部屋」に入ってくれる誰かを探そうとする。

 

私にはずっと母がいる。

「お母さんの部屋」には私の母が入っていて、そこは温かく、愛情で満ちていると思っていた。

だから私には「お母さんの部屋」の不満は何もない。

と思っていた。